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食肉卸売業 年商17億円

従業員数28名

​経営診断によって抽出された課題

同社は食肉卸のため、配送は冷凍・チルドで、運送費が年間5,200万円と経営をかなり圧迫していた。しかも、運送費は年々上昇していた。

さらに、出荷のためのピッキング業務のムダが多く、人員を増やしても予定通りの時間に終わらず、毎日終了時刻は19時を越えていた。

実施した具体策

  • 配送コースごとの配達先をすべて地図に記入し、配送地域の重複や非効率な配送ルートを見直した。

  • 配送単価を売上別、時間別、kg単価別、ケース別に割り出し、割高な運賃を見直した。

  • 社員の業績達成意識を向上させるために、会社の損益をオープンにし、予算実績管理を徹底した。

  • 運送業者のトラックに同乗し、配送ルートを実際に回った。その結果、他社の荷物を許可なく混載したり、契約時間より数時間早く業務が終了している事実を発見し、運賃交渉を行った。

  • 同社のもう1つの課題として、ピッキング業務が非効率であった。具体的には、不必要な移動の多さ、ダンポール箱に配送先を手書きで書く時間のムダなど、利益を生み出さない作業のムダが多々あった。これらのムダを排し、業務を効率化するために、倉庫のレイアウト変更、および移動手順と移動作業の標準化することによって、移動を最小限にし、パソコンによる出荷データ集計と管理を行って、作業を効率化した。さらに、手書き記入の代わりにシールを使用した。

実施後の効果

以上の結果、年間で5,200万円あった運送費を4,300万円に削減。さらに、出荷でのピッキング業務の効率化を徹底したため、人員を増やさずに、毎日19時を越えていた終了時刻を2時間短縮

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