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印刷業 年商5億3千万円

従業員数40名

​経営診断によって抽出された課題

同社の主力顧客である地方の役所が合併を繰り返した結果、顧客数が激減し、最盛期には6億円あった年商が4億6千万円にまで減少し、経常利益も1千900万円の赤字を出すまでに至った。

生き残りをかけた同業他社との競争に打ち勝つためには、低価格かつ短納期で製品をお客様にお届けすることが必要であった。

実施した具体策

  • 同社の印刷機械は1台が数千万円もするものであり、装置産業に分類できるものであった。それにもかかわらず、勤務時間は9時から17時までの1交代制で固定費負担が大きかった。しかも多額の残業代が毎月発生していた。そこで、多能工化を推進し1人が複数台を担当できるようにして、人数を増やさずに2交代制を実施した。その結果、製品単価あたりの固定費が激減するとともに、残業も発生しなくなったため、他社よりも低価格で製品が提供できるようになった。

  • 短納期を実現するために、デザイン→版下→印刷→製本の各工程ごとに社内納期を設定し、その遵守と納期遅れの原因分析を徹底した。その結果、納期が飛躍的に早まり、その点で他社との差別化がはかれるようになった。

  • 幹部社員の育成のため、計数能力向上研修を毎月実施した。

実施後の効果

主力顧客である役所の相次ぐ合併により、年商4億6千万円経常利益1千900万円の赤字にまで落ち込んだ業績が、改革後1年で年商5億3千万円経常利益500万円にまで回復する。

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